2009年08月

EDの治療薬について、まずよく耳にするのは、バイアグラですよね。
1998年5月に米国で発売されてから、日本では1999年3月に登場しました。
正式薬名をクエン酸シルデナフィルといいます。
ED治療薬といえばコレといったくらい、有名な薬でしょう。
ED治療を根本的に変えた革命的な薬ですよね。
その作用は、血管を拡張させて、海綿体にいく血液量を増大ます。
そして、結果として勃起を持続させるという効用があります。
バイアグラ服用の注意点は、いくつかあります。

・性行為の約1時間前に服用して下さい。
・食事とのタイミングも重要で、食後すぐに服用したのでは、効果が半減するのです。
なので、空腹時、または食後2時間空けて服用が望ましいのです。
・適度な飲酒は問題ありませんが、過度の飲酒や喫煙は勃起力を低下させるので、その点でも注意しなくてはなりません。
・ 病状や体調にもよるのですが、性行為は、服用後30分以降に始めると効果を発揮します。

EDは、もちろん薬を飲むだけでは効果は発揮しません。
当然のことですが、性的刺激が必要なのです。
バイアグラは25mgと50mgの2種類がありますが、医師との相談で、最適な使用量を見つけることが必要でしょう。
他に、ED治療薬として、

・レビトラ
・シアリス

といった薬も開発・発売されています。
シリアスについては、持続時間が、36時間という特徴的な効果があります。
食事の影響もない治療薬です。
しかし、どの薬にも、併用が禁止とされる薬があるので、その点については、十分に留意が必要です。

ED治療を考えたとき、まず最初に考えるのは「どこに相談すればいいのか？」ということではないでしょうか？
それから、「どのような、治療薬があるのか？」とか「治療には、お金がどれくらい必要か」などと考えていくと、結局悩みは、次々と溢れるほどではないでしょうか。
また、ほとんどの人は、一人で悩んでしまうのが現状ではないでしょうか。
しかし、最近は、新聞の広告欄にも大きくEDのことが掲載されたりしますし、インターネットで、製薬会社のサイトをみてみると、わかりやすく、EDについて解説してあります。
まず、正しい情報を得ることが大事です。
数年前に経口のED治療薬が発売されてからは、泌尿器科だけではなく、内科でもEDの相談が出来るところが、多くなっているのです。
落ち着いて十分考えたうえで、どこの医療機関に相談してみようかということなど、検討すればいいのだということです。
EDの診察・治療方法は、各医療機関によって違いはあるでしょうが、まずは、簡単な問診表の記入からということになるようです。
その後、心臓などに異常がないと判断されれば、内服のED治療薬によるED治療が開始されます。
もし、治療薬が服用できないと判断されたり、内服の効果が認められなければ、「陰茎海綿体注射」といって、医療機関で、陰茎に薬を注射し、勃起させる方法もあるようです。
また、他に「陰圧式勃起補助具」といった、陰茎をシリンダーに入れ、減圧することにより勃起させた後、陰茎根部にリングを装着して勃起を維持するという補助器具による治療方法もあるようです。

EDとは、勃起機能の低下のことで、男性なら多くの人に起こりうる病気です。
専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」と定義されています。
「勃起機能障害」「勃起障害」とも呼ばれます。
EDには、性教育の進んだ欧米においても、長い間偏見がありました。
例えば、従来使われていた言い方に「インポテンス」がありますが、性的不能と訳されるこの言葉は、人格否定の響きがあるということから、悩みを持つ患者さんへの思いやりに欠ける言葉でした。
そこで、欧米では、最近、EDという表現が定着しつつあるそうです。
EDとは英語での（Erectile Dysfunction）の頭文字から、そう呼ばれるようになってきているのです。
ちなみに、東洋医学では陽萎（ようい）と呼ばれます。
EDに悩む人は、先進国において男性人口の1割を占めるといわれますが、日本では40～50代男性の半数がEDに悩んでいるという報告もあります。
加齢に伴い増加傾向にありますが、これは、高齢になるほど糖尿病や高血圧症、心臓病といったEDを引き起こす原因となる病気が多くなるからということのようです。
EDの程度は、その程度によって次のように分類されています。

・軽症　：たまに勃起できない
・中等症：勃起が充分でなく、時々性交ができない
・完全型：勃起しないため常に性交できない

残念ながら日本では、EDのみの検査・治療薬ともに健康保険が適用されていません。
自費診療であるので、医療機関により金額は大きく異なるというのが現状です。